司書教諭講習

tamago-ayako2012-08-25

今年のお盆は、京都で友人に会ったり、エレクトーンのレッスンに通ったりした以外は、自宅で家族とゆっくり過ごしました。15日は、大阪の夫の実家に義弟夫婦も一緒に集まって食事をしました。夫と娘たちはそのまま夫の実家でおじいちゃんおばあちゃんのお世話になり…私は16日から4日間、奈良教育大学に通って学校図書館司書教諭講習を受講。


1年前、近大で1科目だけどうしてもレポートを合格できずに落としてしまった「情報メディアの活用」です。(試験は合格したのに、レポートがどう頑張ってもダメでした…)
6月頃、必要な書類を揃えて教育大に申し込み、受講の許可をもらいました。(この講習は条件さえ揃えば無料で受けられます。)


今回奈良教育大へ行ってみると、他にも近大でこの科目が通らなかったという方に会いました。その方は一般企業で働いていらっしゃって、講習内でプレゼンの様子などを拝見してもとても優秀な方だと感じたのですが、やはり近大のこの科目のレポートがどう頑張っても合格しなかったのだそうです。それで、納得できなくて近大に問い合わせたら、「成績に関してはお答えできません」との一点張り。それでも食い下がって、電話口でレポートの全文を読み上げて、このレポートのどこが不合格なのかと聞くと、後日担当教官から連絡があり、「99%合っていても、1%私の考えと違っていたら、不合格です」との回答だったそうです。酷い話です…。(その方は教官からの回答を記録して残してあると言っていました。)この方の場合は、レポートの文中の「ほぼ」という一語が教官の考えと違ったために合格ではないと言われたのだそう。


私のレポートは、とてもそこまで到達していたとは思いませんが、通常、大学での単位取得は6割くらいの成績で合格するものだと思うのに…。100%教官の考えと一致するように書けていないと合格できないとは、厳しすぎると思いました。
その方と話して、今後の受講者のために、近大のこの教官の評価は厳しすぎること、この科目に関しては他の大学で取得するべきだということなど(この科目の単位を取るために近大へ行ってもこれでは、努力しても報われず学費と時間の無駄だと思います。レポートの返却にも2、3ヶ月かかるし、丁寧な指導がある訳でもない)を、どこかで伝えていくべきだと意見が一致しました。まずは、近日中に近大の通信教育部に意見を送ろうと思っています。


…それで、奈良教育大での「情報メディアの活用」の講習ですが…大変だったけれどとても充実した学習ができた4日間でした。先生もきめ細かく対応して下さったし、様々な課題や演習もあり、グループでの話し合いや活動もあり、模擬授業もあり…たくさんの良い刺激を受けたし、受講して本当に良かったと感じました。4日間、9時〜17時半まで情報棟に籠もりきりで、PCに向かい続けて頑張りました。
毎日こつこつと課題をこなして点数を積み上げていき、100点満点の評価で合格できました。これでようやく、司書と学校図書館司書教諭の資格が揃いました。結局3年がかりになりましたが、学生時代よりも身を入れて真剣に学べたと思います。
奈良教育大の教職大学院も、面白そうだなあと感じました。今なら本気で頑張れば入れるような気がしました…。


講義と演習の間、束の間の休み時間に、情報棟の渡り廊下から望める若草山と空に癒されました。

↑ 1日目。

↑ 2日目。

↑ 4日目。


3枚とも同じ場所から撮った空です。3日目はPowerPointで電子教材を作るのに必死になっていて撮りそびれましたが、毎日暑くて、夕方には激しい夕立が降ったりして…変化に富んだ空と雲が見られました。


夫と娘たちは夫の実家で過ごさせてもらっていたので、朝は6時前に起きて自分のためだけにお弁当を作って講習へ。近大でのスクーリングの経験で、お昼は自分でお弁当を作っていってガッツリ食べないと頭と体がもたない、というのがあったので、今回も。

冷蔵庫の残りものをかき集めて何か作って詰めていくだけで、たいしたものは入っていないのですが、心と体が温まります。朝と昼のささやかな楽しみです。

最終日は、万願寺とうがらしと塩鮭弁当。


夕方、講習が終わってからバスで近鉄奈良駅へ戻り、駅周辺を少しぶらぶらするのも楽しみでした。1日籠もりきりなので、心地良い解放感がありました。奈良は、大阪とも京都とも神戸とも違った、独特のゆるい感じがあって、とても居心地が良い。奈良はいいなあと改めて思いました。遠くから眺める鹿にも癒されます。

↑ 気に入っているドーナツ屋さんで、プレーンと黒糖ジンジャーのドーナツに、水出しアイスコーヒー。


1日だけ、どうしても大阪の谷町にあるアンティーク家具屋さんに行きたい日があって、講習後に頑張って足をのばしました。谷町周辺は、今までほとんど行ったことがなかったのですが、駅を出ると不思議な空気感。落ち着きました。井原西鶴近松門左衛門も暮らしていたのが、この界隈だと知りました。

↑ からほり通り商店街の中で、ふらっと入ったうどん屋さんが、異常に美味しかった。



4日間、隣の席で仲良くなった和歌山県の高校の先生がとても良い方で、色々な話もできて楽しかったです。

奈良の小学校の先生が教えてくれた、教育大の庭の穴場…。(座っているのは仲良くなった和歌山の先生)


学校と図書館に関わる人たちは、初対面でも不思議に話が合うし落ち着くなあと感じました。ハードでしたが、なんともいえない安心感の中で過ごせた4日間でした。春には資格がもらえます。今すぐに外で働くことは難しいけれど、いつか何かの役に立てるように…と願っています。