2本のフルートと2台のハープ

今日は、新大阪のムラマツリサイタルホールへ、「2本のフルートと2台のハープのコンサート」を聴きに行ってきました。ちょうど新しい楽器の無料定期調整の時期だったし、親子で楽しむコンサートということで、ムラマツから招待チケットも頂いたので、長女と一緒に(^^)


フルート2本とハープ2台のコンサートなんて初めて聴くので、どんな音色になるんだろうと興味も津々でした。
「親子で楽しむ」というコンセプトだけあって、曲目は馴染みやすいものばかり…「愛の挨拶」、「精霊の踊り」、「アルルの女」、「浜辺の歌」、「夏の思い出」、「大きな古時計」、「カルメン」、「歌の翼による幻想曲」などなど…。
最初はフルート1本とハープ1台、次はハープのデュオ、それからフルートのデュオ、そしてフルートデュオとハープ、最後にとうとう2本のフルートと2台のハープ。それぞれの組み合わせの響きや音色の違いがよく分かったし、どの組み合わせの演奏もとてもとても素敵でした。一番驚いたのがハープのデュオで、どうやって演奏するんだろう…と思っていたら、ステージの上で2台が向きあう形に!その光景に、会場からは思わず「素敵ねえ…」といったため息が漏れていました。奏者はまっすぐ向き合ってお互いの目を見つめあって、息を合わせて奏でていました。


早めに会場に行ったので、長女と私は一番前の真ん中の席で見られました(^^) 長女も、フルートにもハープにも興味津々で…。女性の奏者はとても綺麗なドレス姿だし…フルートとハープって女の子の憧れみたいな楽器だなあ…と行ってから気づきました。ハープなんて特に、絵本や物語の中では女神様が奏でるような楽器。私も、あんなに近くでグランドハープを見たのは初めてだったかも…。
そして、ムラマツリサイタルホールの響きも、とてもとても素敵でした。


それから、久しぶりにプロのフルート奏者の演奏を生で聴いて、口の形とか音色とか吹き方とか、すごく勉強になりました。(今日の演奏は大阪フィルと日本センチュリー交響楽団の方でした。)
やはり時々、本当の音色を聴きに行きたいなあ…と思いました。そう考えてみると、岐阜ジュニア吹奏楽団の頃は、やっぱりめちゃくちゃ贅沢な時間だったなあ…と思います。あの頃はその贅沢さをまったく実感していなかったけれど…(-_-;)
都響や東京フィルハーモニーの奏者の先生や東京芸大出身でフリーで活動されている先生などが、春と夏の合宿に交替で来て下さって、だいたい3泊を共にして朝から晩までみっちりパート練習…でした。先生の音色もすごかったし、先生の唇の形も「さあよく見なさい」と常に目の前で見せてもらえたし…。なのに、小中学生だった私は、贅沢なパート練習(←場所はリネン室とかだったけど…)よりも休憩時間に友達と遊ぶことの方が楽しみで、パート練習の時間はしんどいしんどいと思ってばかりいたような気がします…。今から思えば本当にバチあたり…(-_-;)


でも、やっぱり子どもの頃に目の前で見たり聴いたりした本物の先生の音色や姿勢や吹き方は、耳やまぶたの奥底にずっと残っていて、今でも思い出せます。それは、ずっとずっと、憧れの音色です。


またいつか、お会いできる機会があれば…とも思います。あまりにも未熟だった自分を恥じているのですが…


演奏会が終わった後、今回のコンサートをムラマツと共催した青山ハープの方が、「ハープに興味がある方は、どうぞステージに上がられて、触ってみて下さい」と声をかけて下さって、長女と一緒に初めてハープに触らせてもらいました。ちょっと指で弾いただけでは鳴らなくて、大変な楽器だなあ…と思いました。ペダルが7つもあること、ペダルを踏んで半音階を出すこと、なども初めて知りました。


コンサートを聴いている間に、ホールの上にあるムラマツのお店で楽器の調整もしてもらえて、コンサート後に受け取りに行きました。楽譜も少し見られて良かったです。(でも、長女がいるからやっぱりゆっくりは見られなかった…次は1人でゆっくり来ようと思いました)


私と長女が新大阪まで出かけている間、夫と次女は大阪の夫の実家へ。夕方合流して、おじいちゃんおばあちゃんにお寿司を御馳走になりました。いつもいつも本当にありがとうございます。