先週末のこと

tamago-ayako2012-02-23

今週は、少し寒さが緩みました。日も長くなり、春が近づいているのを感じます。今日は雨ですが、暖かい。窓を開けると、雨の中に少し沈丁花の香りがするような気がしました。どこかで咲いているのかな…。


先週の土曜日は、幼稚園の音楽参観(コンサート)。日曜日は、市の子ども文化祭というのがあり、幼稚園や小中学生のブラスバンドや合唱やダンスやチアリーディングなどが発表する舞台に、長女が入っているバレエサークルも参加しました。
バタバタした土日でしたが、幼稚園のコンサートも子ども文化祭も、娘たちよく頑張ったなあと思います。


幼稚園の方は、園のリズム室(少し広い部屋)であったのですが、次女も長女も出るので夫と楽しく見ました。今回は2人とも、発表会の1週間くらい前から「お母さん、お父さんといっしょに見に来てね!」と言ったり、毎日お風呂の時や晩ごはんの後に歌ったりして、とてもはりきっていました。
次女は、歌もカスタネットも、一生懸命やっていて可愛かった。大きな口をあけてしっかり歌っていたし、カスタネットもしっかり叩けていて、偉いな〜と思いました。何より、みんなと一緒に歌ったり楽器を鳴らしたりすることを楽しめている様子だったのが良かったなと感じました。
長女は、本当にしっかりしたな…と感じました。ヤマハやバレエで、ちょっとだけ舞台に慣れたのもあるのかな…良い感じの緊張感や聴いてもらえることを楽しんでいる様子で、しっかり発表できていました。
年長組の曲目は、歌が3曲と、合奏2曲。歌のうちの1曲は、「ドレミの歌」を英語で。合奏は、「ラデツキー行進曲」とベートーベンの「第九」、と聞いていたので、いったいどんな演奏になるのか…と想像がつかなかったのですが、音楽の大好きな担任の先生が、子どもたちが音を楽しめるように無理なくうまくまとめてあって、子どもたちもそれぞれの楽器の良さを感じながら、楽しんで歌ったり鳴らしたりしている様子が、すごく伝わってきました。
長女は合奏ではシンバル。「ラデツキー行進曲」でも、大事なところでしっかり鳴らせていました。「第九」は、前半が合奏で後半が歌でした。合奏を終えた子どもたちが、自信満々の顔でドイツ語で歌いだしたところは、一瞬本物の「第九」のように聴こえて、本当にいい音楽を聞いたときのようにびりっときました。幼稚園児の歌に、どうして自分が感動できたのか…とあとから何度も思い返してみたのですが…子どもたちがみんな本当に誇らしそうに自信を持って歌っていた姿に、感動したのだと思います。「歓喜の歌」だ、と感じました。
お勉強をする幼稚園ではないので、子どもたちは先生が歌う歌を耳で聴いて、ドイツ語の歌詞を覚えたらしいです。(最後には子どもが家で巻き舌の練習までしていた、と言っていたママも何人かいました…うちの長女はそこまではしていませんでしたが…(^^ゞ)
音楽が本当に好きな先生だったから、3年間の毎日を積み重ねて、子どもたちと一緒にここまでこられたのだろうな…と感じました。子どもたちから、本当に素敵なものをもらった…と感じたコンサートでした。


たまたま昨年から今年にかけて、長女と一緒に「サウンド・オブ・ミュージック」を観に行ったり、お正月にテレビでウィーンフィルニューイヤーコンサートを楽しんだりして、「ドレミの歌」も「ラデツキー行進曲」もすごくタイムリーでした。家でも、ジュリー・アンドリュースが歌った映画のサントラ盤や、たまたま私が以前に買って持っていた、小澤征爾が指揮した2002年のニューイヤーコンサートのCDを娘たちと一緒に聴いたりして、楽しむこともできました。いい音楽はやっぱりいいな。



子ども文化祭では、またまた長女は先日のおさらい会以上にこってりとメイクされ…(笑)。メイク後は、アイラインや口紅が気になるらしく、顔がひきつっていました(^^ゞ
おさらい会の時は、真剣に踊る余りに顔が固まっていたので、少しにっこりして踊ると可愛いよ、と言ったら、今回はちゃんと少しにっこりして踊れていました。こってりメイクも遠くから見たら気にならず、確かに映えるかも。
バレエの2大イベントがようやく終わり、今週末は久々にフリーの土日。3月からは通常のレッスンに戻ります。また1年かけておさらい会の舞台を目指していくんだな…と思いました。きっと少しずつ成長が感じられるんだろうな。


子ども文化祭では、ダンスやフラやチアなど、他にも色々な団体の発表を見ることができたのですが、長女はやっぱりバレエが好きなようです。「だって、バレエはきれいだから」と言っていました。今回、幼稚園から小学校6年生までが一緒にひとつの舞台の練習をして発表したことで、6年生のお姉ちゃんたちみたいに素敵に踊れるようになりたい、というような目標もできたみたい。「6年生までやる」と言うようになりました。それから、「きょうちゃん、フルート吹きたい」とも言うようになりました。。(次女も言っています…)


フルート…私は母の友人が世話役をしていた関係で、流されるままに岐阜のジュニア吹奏楽団に入り(小4の時)、単に体が細くて小さかったので他の楽器が重くて持てなかったからフルートやれ、と言われてフルートを始めたまでです。始めてみたら、それまで使ったことがなかった呼吸で息を使うので、最初は酸欠で頭がクラクラして…けれども、少しずつ吹けるようになってだんだん楽しくなってきて、仲間とひとつの音楽をつくり上げる喜びも知り、そのまま高校の部活まで続けて、コンクールやアンサンブルで仲間と一緒に東海大会に出場したり、全国高等学校総合文化祭に出ることもできました。良い経験をさせてもらったな…と思っています。一番吹けたピークは高校〜20代の頃だったと思うけれど…どんなことでも始めたらただ一生懸命に続けることが、その後も何か自分を救ってくれることになったり、心を温めてくれたり、出会いを豊かにしてくれたりしました。
長女のヤマハやバレエが、今後どうなっていくのか…それは長女が決めていくことだと思うので分かりませんが、人生に彩りを与えるものになれば…そして何かのヒントやきっかけになるものであれば…と思います。フルートもやりたいと言っていますが、縁があれば…。でももし本当に2人とも吹きたいと言って、3人でトリオとかできるようになったら、楽しいだろうな〜…。


バレエのメイクについては、先日「抵抗がある…」と書いたら、仕事でフランスに何年か住んでいた友達が、「マキアージュはバレエの作法、ヨーロッパの文化みたいなもの」だとメールで教えてくれました。(「マキアージュ」は、フランス語で「メイクアップ」の意味らしい。)「お茶を習ってて、お茶会に普段着ってあまりないでしょ?そんな感じ」だそうで、そう言われるとすごく納得して、バレエの舞台メイクも楽しんで受け入れられる気持ちになりました。素敵なことを教えてくれて、ありがとう〜(^^)


長女たちは今回、「くるみ割り人形」を踊ったのですが、長女のバレエのおかげで私も「くるみ割り人形」の音楽を前以上に好きになったし、前とは違った見方や聴き方で楽しめるようになりました。
小学生から大人になるまでちょこちょことフルートを吹いてきて、「くるみ割り人形」をはじめ、バレエの音楽もちょろりちょろりと吹く機会はあったのですが、バレエをまったく知らなかったから、今までは音楽のほんの一部をかじっていただけだったのだと初めて知りました。音楽と舞踊があって初めてひとつの世界になる、ということを、私は長女を通して今回初めて教えてもらって…感謝しています。今後、音楽をまた演奏する機会があったら、また違った捉え方で楽しむことができるかもしれない…と思っています。


バレエの本当のプロの舞台も、今後、長女と一緒にぜひ観に行きたいな。新たな楽しみができました。
さて、次女はどうするのか…「はるちゃんは、フラダンスならいたい!」と言いながら、やってみせる格好はバレエっぽいのですが…長女の舞台を見て、「はるちゃんは、バレエのはっぴょうかいにでたい!」とも言いだしました。…まあ、まだよく分かっていないみたいだから、もうちょっとちゃんとやりたいものが分かるまで待とうと思っています。


ピアノも、バレエも、フルートも、長く長く続けていくものだと思っています。私は、今も細々とピアノとフルートを楽しんでいますが、上を目指せばどこまでも限界がないものだし、趣味で家や周囲で楽しんでもどこまでも音を追求していけるものだし…人生を重ねてまた音も変わっていくと思うし…そういう変化を楽しみながら生きていけたら。人生の伴侶みたいなもの。ピアノやフルートに出会えてよかったな、と今はじわじわと思っています。


子どもから与えてもらうもの、教えてもらうものも、本当にたくさんあるな…と改めて感じた週末でした。もしかしたら、親が与えるより、子どもから受け取るものの方が、ずっとずっと大きいかもしれない。
色々な世界を、一緒に楽しんでいけるような親子になりたいです。