娘たちの本棚

今日、母がまた手術を受け、無事に終わったようでほっとしています。


児童サービス論のテキストより、いい文章だなあ…と思ったので、引用します。
「一日の終りに書架を整頓していると、どの本がどのように動いたかがわかる。まるで雪の上の動物の足跡のように、子どもたちの心の動き、関心を跡付けて、興味深いものである。子どもたちのことばの一つ一つと重なって、さまざまなことを知らせてくれる。
あの子が探していたことはこの本に載っているかもしれない。こんど来たら、これを見せてみよう。あの子はどうやらちゃんと見つけたらしいな。この本はほんとうによく読まれる。どこがほかの本と違うのだろう。
傷んだ本をぬきとったり、買い替える必要のある本のチェックをしながら書架を整える。そうして、本に目をとめ、子どもたちの行動と思いあわせながら、図書館員は本を知り、本と子どもへの親しみと信頼を育てていくことができる。」 (花木恵子 『児童サービス論』)



読まなくなった自分の本は、定期的に本棚を整理する際に、まとめてブックオフに持って行くことが多いのですが(愛着をもって読んだ思い出深い本が二束三文で買い取られ一部処分されるのには、毎度心を痛めるのですが…涙)、そこで自分の本を売ったお金(数百円)を足しにして、絵本コーナーで掘り出し物の絵本がないか探して買うのを、ひそかな楽しみにしています。新品だと1冊1,000円前後する絵本が、古本なら100円で買えたりします。新品を買っても、カバーはたいがい外してしまうし、家で楽しむ絵本は古本でも充分です。
近くのブックオフでも、探すと昔楽しんだ懐かしい絵本や名作絵本に思いがけず出会えたりして、そんな100円の絵本を3〜4冊買って…嬉々として帰ります。


先日私がブックオフで掘り出してきたのは、こんな絵本。

きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)

きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)

か わ (こどものとも絵本)

か わ (こどものとも絵本)

しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ)

しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ)


以前には、

ティッチ (世界傑作絵本シリーズ)

ティッチ (世界傑作絵本シリーズ)

ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ)

ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ)

も、見つけて買いました。


毎朝、パジャマから服に着替えて準備するのが遅い京子。。今朝は着替えながら『きかんしゃやえもん』を熱心に開いて、何度声をかけてもずっとめくり続けています…。「京ちゃん、もう置いてくよ!」と、ついにぶちっとくるわけですが、京子、とうとう最後のページまで見きってから、やっと半泣きになりながら慌てて着替え始めました…。(「やえもん」の前には『ティッチ』も読んでたな…)


朝は特に、どうも切り替えの遅い京子にムムッと思うことが多いのですが、一度その世界に入りこんだらなかなか出てこない京子。それは京子らしいところでもあり…(私も小さい頃、そういう傾向があったかも…)。


娘たちが本棚から出して読んだ絵本を、毎日片付ける訳ですが、とてもとても上の文章を書かれた図書館員さんの心情には程遠く…。。。素敵で詩的で、子どもたちと本へのあたたかな思いに満ちた文章にふと心がとまり、我が身を反省しました。


気をとりなおして、もう一度、今朝娘たちが引っ張り出していた絵本たちを眺め、娘たちが帰ってきたら一緒に開くとしましょう…。