中川李枝子さんの言葉

ちょっと前に、図書館で「母の友」のバックナンバーを何冊か借りて、読んでいます。
その中の2009年6月号に、「ぐりとぐら」の作者、中川李枝子さんのインタビューが載っていて、心をうたれる言葉がありました。


幼い中川さんにとって、初めて通った幼稚園は必ずしも楽しい場所ではなかったこと…。
戦後、学校の図書室で、岩波少年文庫に出会ったこと(「学校の図書室は、とても大事なところだと思う」と)。
保母として初めて勤めた保育園で、園長先生から「子どもが毎日喜んで来る、一人も欠席のない保育園にしてね」とだけ言われ、悩んだ中川さんは、まず真剣に子どもを観察したこと…そして「子どもは遊びながら育つ」ことがわかったこと…。



最後に、これからの思いを聞かれ、中川さんはこんなふうに答えていました。
「私は、子どもたちを解放してやりたくてしようがないの。広いのっ原で、パーッとほったらかしておくように。それが作品でできればいいのだけれど」。



広ーーーーいのっ原に行きたくなりました。
この秋の休日には、そんな場所で娘たちを解放してあげられたら…と思う母です…。