娘たちの成長

一昨日、春奈は満9か月になった。最近の春奈の様子や動きを見ていると、1歳に向かっているなあ…と思う。


長らくゴロゴロ回転と後退を組み合わせて、部屋の中を縦横無尽に移動していた春奈だが、ようやく「前進」するということに気づいたようで、9か月になった日、目的物に向かって手足を伸び縮みさせながら、尺取り虫のように前に進み始めた。


それから、初めて見るものに対する反応がハッキリしてきた。目新しい、気になる物が目に入ると、それはもう吸いつくような目つきで、全身を使って伸び縮みしながら、懸命に近寄っていく。改めて、この時期の赤ちゃんの、前に進もうとする健気さには、心を打たれる。そして、その動き方がなんともいえず可愛いくて面白いので、春奈が興味を持ちそうな目新しいものを、春奈の少し前に置いて、ぐにょん、ぐにょん、というその動きを見ては、喜んでいる母であります(そして、その目的物はたいてい春奈に触られたら困る物なので、ようやくタッチしたところで取り上げられてしまう春奈なのでした)。


京子の時にはそうは思わなかったんだけれども、春奈は顔立ちのせいか、ゴロゴロ転がったり腹ばいで動き回ったりする姿が、アザラシを彷彿とさせる。私を見て喜んで、手足をびちびちと動かす様なんかも、もう…。癒されます…。


「前進」を始める少し前に、お座りがほぼできるようになった。

↑ まだ完全に目を離すのはちょっと怖いけれど、かなり長時間1人で座って遊んでいます。



↑ お座りがしっかりしたので、京子にも抱っこさせやすくなった。京子は座っている春奈の後ろから、いつも嬉しそうにぎゅーーーっとしている(春奈はちょっと迷惑そうな時もありますが)。


日々どうしても京子にばかり絵本を読んであげる感じになってしまい、なかなか春奈のために絵本を読むゆとりを作れずにいたんだけれど、最近春奈にこんな絵本を読んであげると、食い入るように絵を見て、絵を触って、声をあげて喜んでいた。

↑ 福音館書店の月刊絵本、「こどものとも0.1.2.」の『こねこがにゃあ』と『わんわんなにしてるの』。
京子に絵本を読んであげる時に、春奈も膝に座らせたりしているけれど、京子がこの頃持ってくる絵本は長いので、春奈にはまだ早く、途中で動き出してしまう。ちゃんとその赤ちゃんの月齢に合った絵本を読んであげたら、こんなにも喜んで絵を見て、はっきり反応が違うんだなあ…と改めて思った。やっぱり、その時期に合った絵本がある。
親子で絵本を楽しむスタートとして、「こどものとも0.1.2.」は、やっぱりおすすめです。(http://www.fukuinkan.co.jp/magazinedetail.php?maga_id=1



ちなみにこの頃の京子のお気に入りの絵本は、

図書館で借りた『スイミー』(好学社)と、私が以前から持っていた『ともだちや』(偕成社)。
谷川俊太郎さん訳の『スイミー』、懐かしい〜!確か小学校1年生の国語の教科書にも載っていたけれども、やはりこの大きさの絵本でレオ・レオニの絵と谷川さんの訳文を楽しむのが、いい。ページをめくるごとに、広がる世界がある。
京子に向かって、声に出して読んでいると、やっぱり感動してしまう(読んでいる自分が)。
スイミーは およいだ、くらい うみの そこを。こわかった、さびしかった、とても かなしかった。」
「みんなが、一ぴきの おおきな さかなみたいに およげるように なったとき、スイミーは いった。 『ぼくが、めに なろう。』 」


最近、京子が自分で本棚から絵本を出してきては、自分の膝の上でページをめくりながら1人で声に出して読んでいて(どの絵本も一字一句憶えているのです)、それを春奈が興味深そうにのぞきこんでいる光景を目にすることがあって、それはほほえましい。



こんなふうに、京子に心温められることもたくさんありながら、昨日は呼んでもちっとも返事をしない京子についにキレて、叱りすぎてしまった母…(そして落ち込んだ)。山あり谷ありの毎日です…。