リセットする時間

最近、平日に京子が家にいる時、京子を叱ることが多くなって、滅入っていた。京子も2歳になってますます自我が出てきて、色々なことを「じぶんで」やらないと気がすまない時が多い。家事で忙しくしている時には、京子の「じぶんで!」に付き合うのが面倒くさくて、イライラしてしまうこともしばしば…。ついこの間まで、京子のことがひたすらかわいいばかりだったのに、最近では腹の立つことが多いことに、悲しくなってしまう。春奈に授乳している時にかまって欲しがることも多いし、私の気を引きたくてわざと大きな声で泣いたり。「キーーー!」って思う。
結局のところ、甘えたいだけなんやな、甘えさせてあげたいな…とは思うんだけれど、私だって腕が2本しかないわけだし、両手がふさがっていてできない時もある。だから「お母さん、今は無理やから、ちょっと待っとって」って言っても、それをまだまだわかってくれないのが2歳児…。
昨日、京子が保育園に行っている時間に、なんだか本当にどっと疲れた気分になってしまって、思わず友に気の弱いメールを出した。すると、友人からすぐに返信がきて、それを読んでいたら涙が出てきてしまった。
「…怒るときは怒って、甘やかすときは甘やかして、我慢させなあかんことは堂々と我慢させたらいいと思う。…あやちゃんが出来ることをやるだけで、間違いなく京ちゃんも春奈ちゃんも幸せになれると私は断言します!」
その後、心配した彼女が、「大丈夫〜?お茶しに来る〜?」と電話もくれたので、その言葉に甘えて春奈を連れて1時間ほど友人宅におじゃまして、話を聞いてもらった。涙も出て、だいぶすっきりした。ほんと、ありがとう。



今日の午後、娘たちが昼寝したので、夫に頼んで2時間ほど1人で外出させてもらった。一駅だけ電車に乗り、1年ほど行っていなかった好きなカフェにふらっと行きたくなった。

↑ 途中にあるケーキ屋さんの店先に咲いていたあじさい。

1人で座った席の隣が書棚で、そこにあった婦人之友社編の『あなたも家事上手に』という本をなんとなく開いて読みはじめたら、とまらなくなった。古本らしい、20年以上も前の本。私たちの母親世代の人たちも、必死で家事や育児をしてきたんだなあ…って知らされて、背筋がのびる思いがした。母親たちの知恵や力がいっぱい詰まっている本だった。しょげていた私は、今日、この1冊に出会えてよかったと思う。

駅前で夕飯の買い物をして帰った。3人の待つ家はあたたかいなと思った。



先週の写真。

↑ 先週日曜日に来てくれた岐阜の両親が、前日に畑で収穫したスナックえんどうを持って来てくれた。さっと茹でて、ちょっとだけマヨネーズを付けて食べるのが、一番好き。甘くて、夫も京子も大喜びで食べ、あっという間になくなった。京子のお弁当にも入れた。お豆のおいしい季節。

↑ 両親が、これまた畑で収穫したいちごもたくさん持って来てくれたので、いちごジュースを作った。牛乳とお砂糖を入れてミキサーで作るいちごジュースは、私にとっては一緒に暮らしていた父方の祖母の味(祖母は今も健在です)。私が子どもの頃、食べるのも大変な、大きなかごいっぱいの細かいいちごで、祖母はこの季節にジュースを作ってくれた。学校から帰ると、薄暗い台所の冷蔵庫の中には大きなボールに入ったいちごジュースが冷えていて、それが私たちのおやつだった。懐かしい味。京子も、「いちごジューシュ、あまいねえ」と言いながら飲んでくれた。



「笑う門には福来たる」…大変なこともいっぱいあるけど、やっぱりこの言葉は忘れずにいたい。イライラしたり、怒っちゃったり、落ち込んだりもいっぱいの毎日だけれども、1日のどこかで、ワッハッハって家族で笑える時間が、あるように。