いつの間にかできるようになっていること

最近の京子を見ていると、こちらが特に真剣に教えたり練習させたりしていないのに、いつの間にかできるようになっていることが多い。


コップで飲むことも、「1歳前後から練習させましょう」とどこかに書いてあったので、そのとおり1歳前後の頃に一応してはみたけれど、当然上手に飲めないから、手も目もまったく離せない。毎回これは大変やなあと思い、面倒くさくなって、結局ストロー付きのマグでずっと飲ませていた。時々、私の気の向いた時にコップで飲ませたり、外食した時にコップの水を飲ませたり、その程度だった。
1歳半健診の時、母子手帳に「自分でコップを持って水を飲めますか」という質問があって、「あれっ、京子、ちゃんと飲めるかなー」と思って久しぶりにコップで飲ませてみたら、少しこぼしながらも自分でコップを持って飲んでいたので、「まあ飲めてるな」ということで、「○」。1歳7か月頃には、ほとんどこぼさず飲めるようになった。
最近は、食後のお椀の中に少しだけ残った煮物や果物の汁などを、「ゴクゴクする!」と言って、両手でお椀を持って飲み干すことが、京子のお楽しみになっている。これは自分が好きなものだから、当然まったくこぼさずに飲む。早いうちから頑張って練習しなくても、できるようになる時には、ちゃんとできるようになるもんなんだと、これで私は学習(…自分が手を抜くことを?)。


食事も、特に1人で食べさせる練習をさせてこなかったが、最近は、ヨーグルトやごはんなどを、ほとんどこぼさずにスプーンですくって食べられるようになり、おかずも、京子が食べやすい大きさに切っておけば、だいぶ上手にフォークで刺して食べられるようになった。自分でしたい時には「じぶんで!じぶんで!」と主張するので、「うん、自分で食べ」と言って食べさせ、自分でできるんだけれど甘えたくて、「おかあさん」と言ってスプーンやフォークを渡してくる時には、「うん、してあげるで」と言って、私が手伝う。
京子の離乳食が始まってから、私と夫がしてきたことは、京子がこぼしたり汚したりしたらこまめに拭いてきた、ということくらい(やけど、大変やったけど…)。その甲斐あってか、京子は、食べ物を落としたり手や口を汚したりしたら、すぐに「おちた」とか「ついた」とか言い(細かい)、おかげでテーブルはほとんど汚れない。まだ目は離せないけれど、少しずつ、京子との食事も楽になりつつあるこの頃…。


それから、2〜3日前から、ブクブクうがいができるようになった。私が歯磨きの後でうがいをしている様子を、洗面台のそばに置いた踏み台に乗ってじーっと見ていた京子が、「ちょうちゃんも、くちゅくちゅぺって、したい」と言う。「京ちゃんも、クチュクチュペッてしたいの?やってみる?」と聞くと、「やる」と言うので、京子のコップに水を入れ、洗面台の中を指さして、「ここにペッてするんやで」と教えた。京子は私に言われた通りに、口の中でブクブクした後でちゃんと洗面台の中にペッと出した。
「京ちゃん、上手にできたやーん!すごいなあ!」と褒めると、調子に乗って、コップの水がなくなるまで7回か8回やり、コップの水がなくなると、「もっと、したい!おみず、もっと、いれて!」。「また、次に歯磨きした後で、しようね」と言って、やめにした。


どうしてなのかをちゃんと説明して、「わかった?」と聞くと、「わかった」とも言うようになった。


親は、「いつできるようになるかな」と、楽しみに待っておくくらいでいいんだ、と最近思う。2人目が生まれたら、当然大変になるけれど、そんなゆったりした気持ちを忘れないで、あんまりキッチリさせようと思わずに子育てができれば、もうそれでいいな〜…と、この頃の私は思っている。(できるかな?)