毎日ピクニック

tamago-ayako2007-11-06

暑かった9月が過ぎ、10月に入ってからは、晴れた日にはほぼ毎日、京子とおにぎりを持って公園に行っていた。


おにぎりを持って公園に行くようになったそもそものきっかけは、天気のいい日の午前中に京子と公園に行こうとして、紙の手提げ袋にお茶やタオルを入れると、京子がその紙袋を両手で大事そうに抱え、嬉しそうに「べんと(お弁当)!」と言ったことだ。
「…ああそうか、何か公園で食べられるものを持って行ったら、喜ぶだろうな〜」と思い、その日は、透明のビニール袋にバナナを2本入れ、京子が大事そうに抱えた紙袋に入れてあげて持って行き、公園のベンチで京子と一緒に食べた。
その日、帰宅してから、ビニール袋に入れたバナナの皮を片づけながら、「ああ、こんなビニール袋じゃなくて、たとえバナナでも、ちゃんとナフキンにお弁当みたいにして包んであげたら、もっと喜んだだろうなあ…、そうだ、明日はおにぎりも作って持って行こう」と思った。


翌日から、晴れた日には毎日、京子と公園でおにぎりランチを楽しむようになった。
鮭やこんぶやわかめのおにぎりを握って、京子の大好物の海苔を巻き、お弁当箱に入れて、クロスできゅっと包むだけなんだけれど、京子は「べんと、べんと!」と大喜びだ。私がテーブルの上でお弁当箱を包むのを、椅子に上ってすぐ隣でじっと見ていて、私が包み終わるやいなや、自分でそれを持ちたがり、大事そうに手提げ袋に入れる。


この10月の2〜3週間は、本当によかった。今の季節の過ごしやすさを、楽しもうと思った。11時頃に公園に行き、砂場やすべり台やブランコやシーソーで遊び、木の葉やどんぐりを拾い、「おにぎり、たべるの〜」と京子が言い出すと(だいたい12時頃)、ベンチに座って2人でおにぎりやバナナを食べ、お茶を飲む。
私たちがいつも行く公園は、市役所のすぐ裏にあり、駅に近いこともあって、だいたい常に3〜4組の親子がいるし(稀に、多い時には20組くらいいたりする…)、お昼時になると、市役所で働く女の人たちや、スーツを着たサラリーマン風の男の人も、ベンチや木陰でお弁当を食べていたりする。
13時頃まで遊び、商店街や駅前の百貨店で少し買い物をして帰ると、たいてい帰り道の途中で京子は昼寝を始める。そのまま家の布団にそーっと寝かせて、私は午後をゆっくり…。


1日のうちで、お日さまの光が一番あたたかい時間に、満足するまで外で遊べて、簡単だけど(…♪)お昼もすませられて、いい感じだ。お昼がおにぎりとバナナだけなので、昼寝から起きた後のおやつに、かぼちゃの煮物やチーズなどをあげて、補う。
時々、ご近所のナオちゃん(2歳)など、友達親子と一緒に行く。京子が、公園で出会ういろんな子と関わる様子を見ているのも、面白い。


今日は少し雨模様の曇り空だったけれど、明日はまた晴れるみたい。
京子も、私の午前中の家事が一段落すると、「べんと、もってくの〜」、「おにぎり、たべづの(食べるの)〜」、「こうえん、いこか」、「しゅーって、すべるの〜(すべり台のこと)」、「おしゅば(お砂場)、あしょぶの〜」などなどと言いだし、楽しみにしている様子なので、明日も天気が良かったら公園ランチかな。


寒さが厳しくなるまでの、もうしばらくの間、小春日和のポカポカ陽気を楽しもう。