2年ぶりの東京

先週の土日、夫と2人で東京に行ってきた。夫の用事の付き添いで、京子は大阪の義父母宅でお留守番(お義父さんお義母さん、いつもいつも本当にありがとうございます)。
このところ、大阪のおじいちゃんおばあちゃんの家へは、毎週のように遊びに行っているのだけれど、京子が1人だけで泊まるのは初めて。そして、私が京子と一泊離れるのも、京子を出産して以来初めてのことだった。この1年半、ずーーーーっと毎日京子と一緒だったんだなあと思うと、不思議な気持ちになる。


東京は、結婚直後に2か月だけ暮らした。夫はずっと東京勤務だったから、結婚したら東京に住むことになるのだと思っていたら、結婚式の直前に大阪転勤が決まり、私は2か月だけの東京暮らし。本当に身の回りのものだけ持って行って、旅行者気分で楽しんだ。夫が独身時代から暮らし、私たちの短い新居だった世田谷は、懐かしい街だ。
美味しいパン屋さんや、洋菓子屋さん、カバン屋さん、豚まん屋さん、魚屋さんなど、また訪れたい場所(…というかお店…)は山ほどあったが、何といっても1泊。東京に住むなかなか会えない友人たちに、会うことにした。


夫の用事は日曜日の昼間だったので、土曜日は友人をハシゴ。
12時前に品川に着くと、そのまま渋谷駅直結のホテルに荷物を預け、思い出深い東急田園都市線二子玉川へ。夫の会社の同期である、友人夫婦宅におじゃました。
友人宅に向かう前に、久しぶりに二子玉川高島屋に寄ったのだけれど、「やっぱりウチの駅前の百貨店とは違う〜…!」。目の保養になった。なんか欲しいものだらけでおかしくなりそうだった。レストランも充実してる〜。あれもこれも食べたいと思った。
ちょっとだけウィンドウ・ショッピングを愉しみ、充実したレストラン群の中から私たちが即決したのは、新宿中村屋…。関西にはない中村屋のインドカリーを久しぶりに食べて、満足した(後から気づいたんだけど、渋谷の駅ビル内にもあった…)。


友人夫婦は、2人ともそもそも夫の友人なのだけれど、最近は私と奥さんが頻繁にPCでやりとりをするようになっている(今回の訪問も、連絡をとりあったのは私)。
友人夫婦には、9か月の赤ちゃん(サキちゃん)がいて、少し前の京子はこんな感じだったのかなあ…と私も夫も信じられない気持ちになった。既にその頃の京子が思い出せない…。
サキちゃんを抱っこすると、おっぱいを飲んでいる赤ちゃんの、ふわっと優しいいい匂いがした。最近の京子はというと、もうすっかり幼児の匂い…。サキちゃんのやわらかい匂いが懐かしかった。
友人夫婦宅で、美味しいお茶とケーキを頂いて、しばしのおしゃべり。話したいことがありすぎて、あっという間に過ぎた2時間だった。また会いたい。夫の同期の人たちって、みんないい友達だなあ…と会うたびに思う。


二子玉川の駅まで、友人夫婦とサキちゃんが見送ってくれた。友人一家と別れると、今度は同じ駅前で私の法律事務所時代の先輩と待ち合わせ。先輩は、ご主人の転勤で、やはり二子玉川の近くに住んでいる。
1年半ぶりに先輩と再会して、一緒に田園調布にある「PATE屋」さんに向かった。ここは、私の友人が働いている。
私は「PATE屋」さんのレバーパテが大好きで、自分でも何度か買いに行き、友人にも送ってもらったりお土産に頂いたり。今回も、絶対買いに行きたいと思っていた。本当に小さな、のんびりとした雰囲気のお店なのだけれど、最近は雑誌やテレビで紹介されることも多く、年々忙しくなっている様子…。


森の中にあるようなお店は、全然変わっていなくて、小さな店先の奥の台所に、友人の姿が見えた。私は念願のレバーパテを買い、先輩は「どれも美味しそう〜!!」と興奮しながら、何種類かのパテとお惣菜を選んでいた。
買い物の後、「PATE屋」さんの隣にあるカフェ「えんがわ」で、先輩とお茶(このカフェで、私は以前、東儀秀樹氏に会ったことがある。撮影か何かだったみたいなんだけど、1人でお茶を飲んでいた私にも親切に声をかけてくださり、紳士でした〜…☆)。
先輩とは、夫も、私が法律事務所で働いていた頃からの知り合いで、これまた久しぶりのおしゃべりに花が咲いた。


先輩とお茶を飲んだ後、近くのパン屋さんと雑貨屋さんとフィンランド・カフェ(イベントをやっていた)をのぞいて、先輩と別れた。私と夫は、仕事を終えていそうな友人を迎えに、再び「PATE屋」さんへ。
お店の明かりが消えていたので、奥のドアを叩くと、「はーい。あやちゃん?今行くー」と友人の声がし、続いて「上がってください〜」とオーナーの林さんの声。
夫も一緒にお店の奥のお部屋に上がらせていただき、お茶をごちそうになり、ニシンのマリネをつまませて頂いた。本がいっぱいで、落ち着く部屋。林さんは相変わらず素敵で、好奇心に満ちていて、博学で、あんなふうに歳をとりたい…と会うたびに感じる人。


…なんか長くなってきたなあ…。こんなに長々と書くつもりではなかったのに。
久しぶりの、夫との2人旅だったから(常に誰かと会っていたけど)、なんとなく記念に書き留めておきたいのかな…(もう今回は、ダラダラと自己満足の日記です、すいません)。


「PATE屋」さんで、しばし林さんとお話した後、友人と私たちは渋谷でごはん。途中から、友人のパートナーである若き建築家氏も加わって、楽しいひとときだった。



↑渋谷です。世田谷に住んでいた時は、いつもこの真下からバスに乗っていた、馴染みの風景。
朝、いつもの習慣でか(京子に起こされる)6時前に目が覚めて眠れなくなってしまったので、なんとなく撮った。
ホテルはネットで予約したのだけれど、24Fのセキュリティー・フロアだった(もちろん我々にその必要はまったくナシ…)。



セルリアンタワーです。
こっちのホテルにも泊まってみたかったんだけれど、高かった〜…。
今回のホテルに泊まるのは2度目。部屋もお風呂もゆったりしている。同じビル内に夫の会社の事業所もあり、なんといっても駅に直結しているので歩かなくていいのが、妊婦にはとてもありがたいホテル(前回泊まった時は、京子を妊娠中でした)。


「こんなにゆったり朝ごはん食べたのって、いつぶりやろ〜…」と、夫と話しながら、25Fのレストランで朝食を食べた。
毎朝、「ヨーグット、ヨーグット(ヨーグルト)!」、「にゅーにゅー、にゅーにゅー(牛乳)!」、「りんごー、りんごー」…と、常に京子に要求されながらの朝ごはんだから…。


この日は、夫の用事で外苑前に行った。私は最初だけ一緒に行って、その後2時間ほどかかりそうだったので、昨日の友人と建築家氏と待ち合わせて、近くでランチ。銀杏並木の中にあるイタリアン・レストランに行った。


↑蛸と胡瓜のマリネ。いいお味でした。


夫の用事も無事終わり、夕方4時の新幹線で、大阪へ。
今回、なんだか自分は夫や義父母や自分の両親や…そのまわりにあるいろいろなものに、守られているんだなあ…と、ふと思った。そういうことのすべてに、感謝しなくてはならないと思った。


京子も、おじいちゃんおばあちゃんと、問題なく一泊を過ごせた様子だった。
「かーしゃん」「とーたん」と探したりぐずったりすることもなく、ご機嫌でよく遊びよく食べよく寝て、公園にも行き、絵本も読んでもらい、いつも通りの1日を送ったようだ。ホッ。


久しぶりの夫との2人旅…。もうしばらくないだろうなあ…。



↑今回のおみやげ、「PATE屋」さんのレバーパテ。
夫と2人で、パンに添えて、あっという間に食べてしまった。
小さい瓶の方は友人へのお土産で、今もうちの冷蔵庫に入っているんだけど、目に入るたびに食べたくなるのをぐっと我慢してる…。来週、友人宅を訪問する日まで無事でありますよう。