とーたん

tamago-ayako2007-08-28

今日は、皆既月食を見た。
見なきゃ、見なきゃ、と昨日から思っていたんだけれど、夕方、京子のごはんを作ったり食べさせたりでバタバタしていたら、すっかり忘れてしまっていて、7時半過ぎにハッと思い出した。京子と遊んでいたのを突然中断し、バタバタとベランダに出てみた。
雲が多くて見えないかな…と、南東の空をよくよく見ると、赤みがかったオレンジ色の暗い月が低い空に懸かっていた。部屋の中を振り返ると、急に私にほっぽり出された京子が、泣き顔になってガラスにはりついていたので、大急ぎでまた部屋の中に戻った。ゆっくりと天体の不思議に思いを馳せる…とまではいかなかったけれど、いつもとは違う神秘的な光景を目にし、ちょっとドキドキした。


今夜は、夫がお付き合いの食事で帰りが遅い。
最近は、夫が家にいる時は、9時に京子を寝かしつける役目を、夫にすっかり任せている。9時になり、「京ちゃん、そろそろねんねやで」と言うと、京子はお父さんの方へとことこと歩いていって、「だっこ」と言い、両手を広げて「だっこしてポーズ」を取る。夫が京子を抱っこすると、腕の中で仰向けになって、「ねんね〜」と言う。そうなれば、5分くらいで寝付く。
今夜も、9時になると、京子が私に「だっこ」と抱きついてきて、「ねんね〜」と言ったので、京子を横抱きにした。歌を歌って寝かしつけかけると、京子がむくっと私の腕の中で起き上がり、床に下りたがる。下ろしてみると、廊下に通じるドアの方へとことこと歩いて行き、ちょっと悲しそうな声で「とーたん(おとうさん)?」。…お父さんを探しているのだ。
京子はそのままドアノブに手をかけてドアを開け、暗い廊下に出て行き、玄関に行き、寝室のドアの前でまた悲しそうに「…とーたん?」。
寝室のドアを開けてあげると、暗い部屋の中に入り、また小さな声で「とーたん…」と言って、ベッドの上などにお父さんを探している。
「ごめんね、京ちゃん。今日はお父さん遅くて、まだ帰ってへんねん。明日の朝になったら、お父さんおるからな」と言うと、まだ悲しそうに「とーたん…」と言っていたけれど、「さあ、あっち行って母さんとねんねしよ」と言うと、ちょっとしょんぼりした感じでとことことリビングの方に戻った。そしてまた「だっこ」と言うので、抱っこするとすぐに寝た。


今までも、夫の帰りが遅い時にはもちろん私と2人で寝ていたのだけれど、こんなふうにお父さんを探したのは初めて。
「寝るときは、お父さん」と思うようになったのか、「今夜はいつもと違って、お父さんがいない」ということがわかるようになったのか…。またちょっと京子の成長を感じた出来事だった。


さっき(23時頃)、夫から「今から帰るわ〜」と電話があったので、「京ちゃん、可哀そうやったで。寝る時に『とーたん』って言って、お父さんを探してたで」と言うと、「京ちゃん…」(切ない声)。そして、「明日の朝は、いっぱい遊んであげなあかんな」と言っていた(京子の朝は早い←6時頃から元気に活動を始める)。



上の写真は、先日の日曜日、駅前の百貨店でミックスジュースを飲む京子。
百貨店の入り口には果物屋さんがあって、そこではミキサーで作った色々なフルーツジュースを飲むことができるんだけれど、最近の京子はこのジュースを1人で全部飲んでしまう…。
半月ほど前までは、私と半分こしていたのだけれど、京子が最初に半分まで飲んで「ハイ、今度はお母さんね」と言ってもらおうとすると、まだ「ジュージュー!」と言って欲しがる。私ものどが渇いているものだから、飲みたいのに、ほとんど飲めないので、最近は私と京子と1つずつ(氷なしにしてもらっている)。
このへんはすっかり大人と一緒で、夫と圧倒されている。