二足歩行と言葉

この1週間ほどの間に、京子が部屋の中をだいぶとことこと歩くようになった。まだ、急いで移動したい時にはハイハイだけれど、歩く頻度が日に日に増えてきている。
手に何かを持って移動したい、という必要性から二足歩行をするようになるんだなあということが、京子が歩き始める様子を見ていてよく分かった。人間は、移動しながら、手を使えるのだ。


「アッチッチー!(熱いもののこと)」、「あっち」、「ふぇ(笛)」、「もも」、「ここ」、「コーン」、「ナイナイ〜」、「イッショー(一緒)」、「おーぶ(おんぶ)」、「なーに」、「おチャ」、「ガァガァ(あひるのこと)」、「はくー(ズボンや靴下を履きたい時)」、…などなど、ますますよくしゃべるようになってきた。私が教えたことをすぐに覚える。
まさか分からないだろうと思って試しに、「おててどこ?」、「あんよはどこ?」、「お鼻はどこ?」、「お父さんのメガネはどこ?」、「京ちゃんのおへそはどこ?」など色々と聞いてみたら、全部分かっていて、指で示したのには驚いた。言葉ではまだしゃべれないけど、ちゃんと分かってるんやー…!!(ドキドキ。)ますますいい加減なことは言えない…。
それから、京子はしばしばわけのわからない言葉を1人でベチャベチャとしゃべっているのだけれど、最近、「○×%#△※…ナァ!」と、わけのわからない京子語の最後に、決まって「ナァ!」と言うようになった。あの「ナァ!」のアクセント、イントネーション、間、ちょっと抜けた感じは、間違いなく関西弁…。私たちが、「○○やんなあ」、「○○やなっ」と話しているのを覚えたのか。
「お散歩行くよ」、「お出かけするよ」、「もうすぐナオちゃん(近所のお友達)来るよ」、「ズボン持ってきて」、「ドアをバーンって閉めて」など、私の話すこともだいぶ理解して動く。
そして昨日、とうとうリビングから廊下に出るドアノブに手が届き、開けられるようになってしまった。


だいぶしっかり歩くようになったのと、言葉をよくしゃべるようになったのが、ほぼ同時期のような感じ。
「ま〜た、イランことして〜…!」と困ることもあるけれど、成長の様子はやっぱり面白くて、目が離せない。