よるのびょういん

tamago-ayako2007-05-16

京子の言葉、その後も日に日に増えている。京子が意味のある言葉をしゃべりだしたのは、本当にこの1週間くらいの間だから、口にしはじめるとあっという間なんだなあと、驚いている毎日。


昨日は、5月11日の日記にも書いた、長新太さんの『ころころにゃーん』を1人でめくりながら、「ナーン、ナーン、ナーン…」と繰り返していた。「にゃーん にゃーん にゃーん」と言っているつもりらしい。それから、何度も「バーバー」と言っているのでふと見ると、『ばいばい』(まついのりこ作/偕成社)という絵本をめくりながら、指をさしたり手をふったりして、「バーバー」と繰り返していた。
今日は、『ひとつ・いっぱい』(杉田比呂美 作「こどものとも0.1.2.」2007年1月号/福音館書店)という絵本を読んでやると、「いっぱい いっぱい ふわ ふわ ふわ」と私が読むのに続けて京子も、「フワ、フワ、フワ…」。私が「どうぞ」と言うと、真似をして「どーぅ」。それから今日初めて、駐車場の車を指さして、「ブー」と言った。


京子と一緒に絵本を読むのが面白くなってきたので、昨日はついに図書館デビュー。夕方、散歩のついでに、駅前にある公民館の図書室に行ってみた。小さな図書室なんだけれど、絵本のコーナーにはわりと絵本が揃っていて、くつを脱いで上がる絨毯敷きのスペースになっている。私たちが行くと、そこにいたのは3歳くらいの男の子とお母さんだけだったので、京子と私も上がって絵本を見た。
京子は男の子が丸テーブルでバーバパパの絵本を読んでいるところに、ニカニカしながらにじり寄っていって、嬉しそうに男の子をツンツンとつつき(迷惑だっただろう…)、一緒にのぞきこんでいた。その後は、絵本を見るのではなく、次から次へと引っぱり出す方に夢中…。私は京子の引っぱり出した絵本を次から次へと片づけねばならず、なかなか心安らかに絵本を楽しむことはできなかったけれど、懐かしい絵本にも出会えて、嬉しい時間だった。


昨日、図書室で京子が引っぱり出した絵本を片づける間に、私が見つけて読んで、じわっと涙が出てしまった絵本は、

(ここには画像がありませんが、上の写真が『よるのびょういん』の表紙です。)
子どもの頃、何度も両親に読んでもらって好きだった1冊。夜の病院の緊急手術の様子を、谷川俊太郎さんの文章とモノクロの写真で描く。絵本の文章も写真も、印象深く憶えている絵本のひとつ。改めて読むと、これを絵本にしてしまった物凄さ、作り手の気迫を感じずにはいられない。言葉も写真も、子どもだましではなく、本物。ぜひ、子どもたちに読み聞かせたい絵本。


京子は、図書室で興奮したせいか、昼寝の後で散歩に出たのに、家に帰るとまたすぐコロンと寝てしまった。早めに夕ごはんにしようと思ったのに…。
京子と一緒に図書館に行くのは、まだまだ大変だけれど、時々情報収集に行こうかなと思う。