忍耐

最近の京子は、固いものでなければ、だいたい何でも食べられるようになった。朝も昼も夜も、京子と一緒に食べられるものを作って、一緒に食べている。
朝はパンや果物、前日の残りの汁物や牛乳、ヨーグルトなどが多い。昼は、野菜やひき肉、しらす干しなどを入れたオムレツやチャーハンなど。夜は、野菜や豆腐を入れた味噌汁やスープ、魚など。果物が大好きなので、バナナ、いちご、りんごなどを、毎食食べる。もちろん、おじやはすっかり卒業して普通のご飯。スプーンよりも、お箸で口に運んだほうが、よく食べる。


…と、一応まだ私が京子の口に運んではいるんだけれど、最近はとにかく自分でスプーンですくいたがり、手でつかみたがり、必死になって食べたがるので、食事時は大変…。



↑あまりにつかみたがるもので、ついにご飯を手づかみさせたところ。ご飯オバケのようになっている京子。
念願叶ってつかんだはいいけれど、この後どうしたらいいものかわからないようで、困った様子だった。ねちょねちょの手をテーブルにバシバシたたきつけてみたり、私にべちょっと付けようとしたりした(逃げました)。



↑あまりにさわりたがるもので、ついに汁物を手づかみさせたところ。手にはしたたる大根、顔にはワカメ。
上着はすでにいちごの汁でベタベタになったので脱がせ、暑い日だったので、もう下着で食べさせた。


もちろん、この後片付けは大変だった。


「手づかみ食べは、自分で食べる練習なので、おおいにさせてあげましょう」と、育児教室などでよく言われるけれど、なかなかどうして、これには相当の忍耐が必要だと思う。手でつかんでおとなしく口に運んでいるうちは何の問題もないのだけれど、そのうちに手の中でグチャーとつぶしたがる。「それも大事なこと」と、これまた育児教室で言われたけれど、いちごやバナナなど、ベタベタになるものをつぶされた日には(よくつぶされている)どうしても、「ダメー!!やめてぇぇー!!」と言ってしまう。
手づかみ食べも、一時期だけのことだから、京子が今「やりたい!」と思っていることはできるだけさせてあげたいのだけれど、なかなかどうして私の忍耐が…。そのへん、うまくバランスをとりながら、京子が自分で上手に食べられるようになる日まで、この食事時の闘い(私の忍耐との)は続くんだろうな…。


とは言え、離乳食を作らなくてもよくなったのは、楽になった。
一昨日は、マグロの中落ちをバターで焼いたのを喜んで食べたし、昨日は自分のご飯を全然食べずに、私たちが食べていたトマトとツナのサラダを欲しがり、トマトばかりパクパク。今日は、鰯のつみれを入れた味噌汁をよく食べた。京子の食事が、そのまま私たちの夕食の一品になるのも楽だ。ようやく、うまく取り分けができるようになった。


だけど、一難去ってまた一難…。