見つけてしまった…

素敵なカフェを見つけてしまった。ほとんど、私の理想のカフェと言っていい。もし、私がカフェをやるなら、こんなカフェにしたい、と思い描くようなカフェ。それが、心の中からそのまま抜け出したような場所。建物も、外観も、店の外の緑も、メニューも、家具も、食器も、音楽も、そこに置かれている本も…。東京とかではなく、こんなにも近くにあったことが、驚きだ。


そのカフェは、石切神社の参道の外れにあって、先日、夫と京子と一緒に石切神社に行った帰りに見つけた。直感でもう、ここはすごくいいカフェなんだと思った。入りたかったんだけれど、その時は、特にお茶が飲みたいという気分ではなかったので、かなり後ろ髪を引かれながら、あとにした。GW最後の日の昨日は雨で、ずっと家にいたのだけれど、午後になって夫に「あのカフェに行ってみたいんやけど」と提案してみたら、「いいで」。
本当は電車で行くと便利なところなんだけれど、雨だったのでトンネル(有料)を使って車で。


雨のせいか、お客さんは私たち以外に誰もいなくて、落ち着けた(しかし京子は、素敵な緑色のソファがふかふかするので喜んでしまい、終始ハイテンションだった。ほかのお客さんがいなくてよかった…)。
私は抹茶のしっとりロールケーキとチャイ、夫はポーチドエッグ付き本日のカレーとチャイを頼んだ。
家具は、丁寧にメンテナンスされた懐かしい匂いのする中古家具。メニューには、農薬の少ない素材、自然素材をできる限り使用しているそう。あまりに素敵で嬉しくて、本当は写真をたくさん撮りたかったけれど、それは恥ずかしくてごく控え目にしか撮れなかったので、少しだけ。



↑ソファに喜ぶ京子の後ろ姿。



↑テーブルの上の緑。このガラス瓶もよかった。



↑私の頼んだ「抹茶のしっとりロールケーキ」。
本当にしっとり、やさしい甘さ。添えてある餡子も手作りでおいしい。番茶のもあった。



↑お店の入り口に掛けてあった鯉のぼり。岡本太郎のものでした。


…と、私はそのカフェのどれもこれもに、いたく感動していたのだけれど、夫はというと頼んだカレーをちょっともてあまし気味、チャイもほとんど残している。
カレーが出てきた瞬間に、「あー…これは…」と思ったのだけれど、そのカレーには夫の苦手なレンズ豆とひよこ豆がどっさり入っていた。チャイも、私はもともと好きだから全部おいしくいただいたけれど、夫はどうやら苦手みたい(なのになんで頼んだのか…?)。
お店を出た瞬間、夫は、「いい店やったなあ。…でも、今度は絶対、抹茶のロールケーキと普通のおいしい紅茶とかにする!」と、リベンジを誓っていた。カレーとチャイはともかく、雰囲気は夫も気に入ってくれたみたいで、よかった。京子ははしゃいでしまうので、次回は義父母に預かってもらって2人でゆっくり来よう、ということに。


せっかくトンネルを抜けてきたので、夫の実家に寄って、義父が前日に釣ってきた魚(イサキとスズキ)を夕飯にごちそうになり、京子と夫はお風呂に入らせてもらって、帰ってきた。


しっとりゆったりできた、GW最終日の夕方だった。