1歳の誕生日

tamago-ayako2007-03-30

今朝、京子のオムツを捨てにベランダに出ると、サンダルの中がぐっしょりと濡れていた。…そう言えば、今日の明け方、激しい雷の音や強い雨が窓ガラスを打つ音がしていた。そして、何事もなかったかのように気持ち良く晴れ渡った雨上がりの朝。今日は、京子の1歳の誕生日だ。

京子は、「雪のち晴れ」の子だ。ちょうど1年前の今日、京子が生まれた日の朝、里帰り先の岐阜では名残雪が降った(この時期の雪は、1926年以来80年ぶりだったそうだ。)京子は逆子だったため、この日に帝王切開をすることが決まっていたので、私と夫はしっかり積もった雪の中を産院へ向かった。午後1時に手術室に入り、京子が私のお腹から取り出された頃には、青空が広がっていた。手術が終わって戻った病室で、私はカーテン越しに明るい空を見ていた(その頃には麻酔がだんだん切れてきて、とにかくしんどかったんだけど…)。そして今日も、雨のち晴れ。

↑1年前の産まれたての京子。産湯に入れてもらう前の体重測定。窓ごしに外の光を浴びている。
「京ちゃんの誕生日やから♪」とはりきって休みをとった夫と3人で、京子が昼寝から起きた午後、また電車で奈良へ(最近我が家はすっかり外出好きになっている)。

↑駅にて。1歳になった今日の京子。昨日、誕生日を前に、のびていた前髪を切りました(夫が京子を抱いて両手を押さえ、私が切った)。

奈良駅前のカフェにて。真剣にケーキのメニューを見る京子。逆ですが。
一昨日、いつもの散歩道の桜が開花しているのを見つけた。今週月曜日にも3人で奈良公園に行ったけれど、その時には咲いていなかった桜が咲いていた↓。

そして私たち3人が向かった先は…

東大寺
「京子」の名は、私たち夫婦に縁のあった土地、「京都(平安京)」「東京」「奈良(平城京)」から名付けた。今日は、奈良の大仏様に京子の1歳を報告し、お参りしてきた。3人で東大寺をお参りするのは、今日が初めて。

↑大仏様を見る夫と京子。大仏殿の中で、京子は珍しそうに辺りをきょろきょろ見ていた。大仏殿の境内の桜は、ほぼ満開だった。
そしてまた電車に乗り、駅前の百貨店でバースデーケーキを買って帰宅。道中ずっとはしゃいでいた京子は、駅から家までの帰り道の途中で寝てしまい、家に着いてオムツを替えても大の字になったままビクともせずに爆睡。

今日は昼寝も短かったし、はりきりすぎてさすがに疲れたんでしょう…。
さて夜、バースデーケーキにロウソクを1本立てて、お祝いしました。

仏頂面ですが。ロウソク立てたり明かりを消したり歌を歌ったり、私たちのいつもとは一味違う行動に「一体何をしてるんだ…?」と不可解な様子。この後、ケーキやローソクをさわらせてくれと騒いだ。京子には申し訳ないけれど、ケーキは2人だけで食べさせてもらいました(歯磨きも終わってたし)。来年はきっと一緒に食べられるだろう。母乳が詰まるのでこのところ生クリーム断ちをしていた私だが、今日は久しぶりにケーキを一切れ♪あとは夫が完食。
ところで京子は4日前から、岐阜のばぁばにもらった木のおもちゃ(下の写真の赤いフタのついたもの)の、丸い穴に丸い積み木を入れられるようになった。今日もお風呂に入る前に…

↑赤いフタを開けて丸い積み木を選び、フタを閉めて…

↑丸い穴にコロンと入れると、笑顔で拍手!!この一連の動作を10回も20回も繰り返して遊んでいる…。

こんな、京子の誕生日の1日でした。
今日感じたのは、確かに自分の誕生日よりも京子の誕生日の方が楽しみになったなあ…ということ。それはきっと、この日が自分にとっても、今までの人生の中で一番大きな仕事をした日になったからだろう。私は京子を産むまで、自分の生まれた季節、秋が1年中で一番好きだった。今は、京子の生まれた桜の咲き始めるこの季節を、秋以上に愛おしく感じるようになった。春の訪れとともに、京子が生まれたときのこと、産院で初めて京子と過ごした幸せな1週間のことが、思い出されてくる。
京子と一緒に暮らした初めてのこの1年。心底辛い気持ちで過ごした日は、1日もなかった。こんな1年は、私の今までの人生にはなかった。毎日、京子の成長に驚き、喜び、大変なこともあったけれど、夫と私は毎日京子を見るたびに心の底から笑顔になった。生まれてきてくれてありがとう、と京子に心から思う。

今日は記念日だから(?)特別!写真をいっぱい載せました〜。
そして今日、何度も言ったけれど、最後にもう一度「京子、1歳の誕生日おめでとう!」。
これは同時に、自分へのお祝いの言葉でもあるんだ…ということに、ここに書いてから気づいた。