新年に

tamago-ayako2007-01-02

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年賀状に、「ブログ見てます」と書いてくださった人が意外に多くて、あの人もこの人も見てたのね…と、驚いた。いつも読んでくださっていて、本当にありがとうごさいます。心して書かねば…と、ちょっと思った。けれども、今年もマイペースな私なりの京子の育児日記になるんだろう。そして、京子を育てる日々をこうして綴っていけることを幸せに思える、そんな毎日でありますように…。
そして、隣では夫が英語の勉強のために買ったハズの立派なヘッドフォンで、「新春さんまのまんま」を観て時折フフフッと笑っている。この姿、写真に撮りたいくらいバカバカしい。夫の姿が視界に入るたび、私も鼻から吹き出してしまう…。そんな2日の夕方である。京子は珍しく5時頃から熟睡しているので、そろそろ起こさなくては…。


さて、家族水いらずの静かなお正月。京子も夫もいつもの休日と何ら変わりはない。私だけ、せっせとお雑煮を作ったり(夫はお餅が嫌いで食べないので、おつゆと具だけ)黒豆を煮たりカニ鍋を用意したりして、いつもの休日プラスアルファではりきってしまい、なんだか疲れた。しかも31日にお風呂の掃除をした際、買ったばかりのストレッチパンツにカビキラーを付けてしまい、一部脱色させてしまったことに昨夜気づいて、新年早々がっくり落ち込んだ(そもそも、そんな新しいパンツを履いたまま掃除をしていた私が悪い…)。今年の教訓…家族水いらずのお正月に、はりきりすぎなくていいんだな、と。いつもと変わらない京子と夫が、なんだか大きく見えたりもした。でも、初めて3人で迎えるお正月だから、私なりに何かをしたかったのだ。
でも、初めて煮た黒豆が、初めてのわりになかなか美味しく作れた。大晦日の夜から一晩浸けておいて、昨日の朝から半日とろ火で煮た。夫も「おいしい」と喜んで、昨夜はふたりでせっせとつまんでいた。皮は破れずにできたけれども、やっぱりしわは少し寄ってしまった。最初から最後まで、我が家のガスコンロで可能な限りの弱火で煮て、差し水も2度に分けてしたのだけれど。黒豆をしわなくつやっと炊き上げるためには、やっぱりそれ以上の何かが必要なんだろう。
1年前の年末(もう一昨年になるけれど)に亡くなった私の母方の祖母は、黒豆を煮るのがとても上手だった。毎年、新年の2日に祖母の家を訪れることが、家族の恒例だったのだが、祖母の黒豆は、元旦に食べる母の黒豆とはまた違っていて(…母のために書くと、母の黒豆も母の味でちゃんと美味しいです)、弟や妹と「おばあちゃんの黒豆はなんでこんなに美味しいんやろう?!お母さんのと違う!!」と絶賛したものだった。すると祖母は、半分照れくさそうに、そしてちょっと得意そうな感じで、「炭で煮るんやよ」と言う。祖母の黒豆は、七輪に炭を入れてその上に置いた小さな鍋でひたすらとろとろと煮続けたものらしい。しわも寄っていないし、スーッとやわらかいのだ。夫との結婚を前にした一昨年のお正月、夫も一緒に祖母の家を訪れ、その黒豆を食べた。夫も「美味しかったなあ」と、祖母の黒豆の味を憶えている。あの時に食べた祖母の黒豆が、最後になった。昨年のお正月には、もう食べることはできなかった。
家族だけのお正月、特別大げさなことはしなくても、黒豆だけはこれからもずっと自分で作ろうと思っている。いつか、祖母が煮ていたような黒豆が、私にも作れるようになるといいな、と思う。


(今日の写真は、昨日作ったお雑煮。私の雑煮は母の雑煮を受け継いで、小松菜の入ったかつおだしのすまし汁に四角い焼餅を入れたもの。母は、名古屋生まれの祖母の雑煮を受け継いでいる。祖母の実家は仕出屋さんだった。私は、お餅を食べない夫が汁だけでも食べられるように、蒲鉾と椎茸も入れた。)