tamago-ayako2006-11-28

午後、同じマンションに住むmasakoさんともうじき2歳になるナオちゃん(よく登場していますね…)が、遊びに来てくれた。今までは、ナオちゃんがのびのび遊べるようにきれいに片付けられたmasakoさんちに私たちがおじゃましてばかりだったので、ようやく京子対策がほどこされた我が家に遊びに来てもらえて、なんだか嬉しかった。京子とナオちゃんがそこらじゅうを動き回るもので、やっぱりなかなか腰を落ち着けておしゃべりはできないのだけれど、とても楽しいひとときだった。
最初は愛想よくmasakoさんとナオちゃんを迎えた京子だったが、途中からなんだか様子がおかしくなり、ときどきナオちゃんを見ては「ヒー…」とべそをかく。お腹がすいているわけでも眠いわけでも抱っこしてほしいわけでもないみたいで、どうもいつもと様子が違う。私も京子が泣く理由がなんだかよくわからず、「ナオちゃんが元気にとびまわっとるのに、自分にはできんのがくやしいんかなあ?」とmasakoさんに話していたのだけれど、2人が帰ったあとで、はたと気づいた。
京子が自分の周りの状況をわかるようになってから、我が家に小さな子が遊びに来たのは初めてだ(前に小さい子どもたちが遊びに来たのは、京子がまだ2か月くらいのときだった)。いつも自分だけが遊んでいる場所に、自分と同じくらいの子(ナオちゃん)がいるというのは、京子にとって初めて遭遇する状況だったわけで、ナオちゃんが自分の絵本を見たり、自分のボールで遊んだりしているのを見て、ひょっとしてなんだか変な気持ちになったんではないだろうか(勝手な推測だけれど)。
でも、それも京子にとっては経験。これからも大いに遊びましょう、masakoさん、ナオちゃん。「なんだか変な気持ち」を味わったのは、京子にとって今日が初めてだったかもしれない。人間の心って、だから不思議だな…と思う。成長の過程で、他の動物とは明らかに違ってくるところ。人間の感情の、なんと豊かなことだろうか。くっきりとは区別のつけられないような、ありとあらゆる感情が、人間の心には詰まっている。そんな、人間らしい心の芽生えだったのかな。
これから、いろんな経験を重ねて、だんだん心が育っていくんだろうな。つらいことや、喜びや、悲しいことや、心が突き動かされるようなこと…。いろんな感情を味わって、初めて、心が多面的に豊かに育っていく。そうして、簡単には折れない、しなう強い心に育っていくのだと思う。だから私は、京子をただ可愛い可愛いと守り育てるだけのつもりはない。大いに外へ出て、多くの人との関わりの中で、しなう心に育っていってほしい。
…そんな、親らしいことを、思うようになった私だった。


今日の写真は、プリンを食べるナオちゃん(手はナオちゃん流のピース)と、それをなんとなくうらやましそうな感じで気にしている京子。