キャッチボール

3日ほど前から、京子とキャッチボール(?)ができるようになった。
小さなタオル地のボール(唯一私が京子に買ってあげたおもちゃ。あとのおもちゃは全部もらった…)を、コロコロと京子の方に転がすと、腹ばいになったままつかんで私の方へ投げ返してくる。ボールが転がる様子が面白いのか、ボールがうまく転がっていくと大喜びでキャアキャア笑っている。それを何度も何度も繰り返す。京子があまりにも嬉しそうに遊ぶので、これは私にとっても楽しくてたまらない。お互いが関わり合って遊べるようになったこと、京子が自分でしたことを喜ぶようになったのは、これが初めてなんじゃないかと思う。
京子とちゃんと向かい合って遊ぶことは、私たち夫婦が最も大事にしたいと思っていることのひとつである。機械に人は育てられない。人を育てるのは人でなければならない。そんな当たり前のことが、むしろ困難になっているこの頃だからこそ…。