なんでなんで

tamago-ayako2006-10-19

3児の母である枚方の友人宅へ遊びに行った。友人は9月8日に3男を出産したのだが、友人の産前産後の1ヶ月ほど彼女の実家に預けられていた長男エイチロウ(3歳)と次男シュウシ(2歳)が帰ってきていた。まったく会うたびに彼らの成長にはびっくりさせられる。
今日は長男エイチロウの「なんで」攻撃に遭った。
私:「京ちゃん大きくなったやろ?」
エ:「なんでキョウちゃんはおおきくなったんかなあ?」
私:「ごはんをいっぱい食べるようになったからやで」
エ:「なんでキョウちゃんはごはんいっぱいたべるようになったんかなあ?」
私:「早くエイチロウみたいに歩けるようになりたいからやで」
エ:「なんでエイチロウみたいにあるけるようになりたいんかなあ?」
私:「・・・」
…このへんで、キッチンでお茶の用意をしてくれている友人の、「だんだん答えるんめんどくさくなってくるやろ?」という助け舟が入る。…うーん、確かに延々ルーティーン。
それにしても、この「なんで」攻撃にはドキッとさせられた。レオ・レオニの『さかなはさかな』という絵本を読んであげているときには、「なんでおたまじゃくしはかえるになるんかなあ?」、「なんでここはうみなんかなあ?」、「なんでひらがなとかたかながあるんかなあ?」。…思わず答えにウッと詰まってしまった…。しかしこの「なんで」攻撃にちゃんと答えてあげられる大人にならねばと、今日エイチロウをなんとなくごまかしてしまった私は身にしみて思ったのだ。(いくら膝でジタバタする京子をあやしながらだったとはいえ…。)
夜、帰宅した夫にこのことを話すと、「それはな、30年の人生経験に基づいて全身全霊で答えたらなあかんのやで」。さらに、「『なんで』を5回繰り返したら、真実に近づくんやで。でも大人になると『なんで』を5回繰り返すことが面倒くさくなるねん」。…うーむ。今度エイチロウに会ったときには絶対「なんで」攻撃にとことん向き合ったると思った。ここで引いたら私がすたる。
しかし、1年前のエイチロウといえば「これなーにー」攻撃だった。会話のほとんどが「これなーにー」で、一緒にスーパーに行くと、品物を手当たり次第に指差して「コレなんや?」「これなーにー?」。そのたびにひとつひとつ答れば満足そうにしているのだが、ちょっと友人とのおしゃべりに夢中になって答えそびれようものなら、「コレナーニー!!!」と地団駄をふんで叫んでいた。エイチロウに会うたびに、彼の心と言葉の成長に触れられて本当に興味深く、面白い。だからこそ今日、「なんで」攻撃に及び腰だった自分を反省…。彼らの成長と大事に向き合える自分でありたい。
今日の写真は、エイチロウとシュウシが京子のおでこに代わる代わるにチューしているところ。夫に見せたら「京ちゃん…」と言いながら、なんとも切なそうな顔をしていた…。