大事

1週間くらい前から、京子が夜9時前後に寝るようになった。朝7時頃まで寝てくれるので「楽になった♪」と喜んでいたら、新たな問題が…。明け方近くなると私のおっぱいが張って、たまらなく寝苦しいのである。こんなにしんどいのはやっぱりおかしい…と思い、桶谷式母乳育児相談を行っている助産院でいただいた「母乳育児」のしおりを読み返してみると、「夜間も定期的に3時間おきに飲ませましょう」「夜間は寝ている赤ちゃんを起こしてでも飲ませる必要があります」とある…。授乳のリズムは大切で、夜間に寝すぎるとお乳が溜まって、お乳の質が悪くなるのだという。
私は1ヶ月半かかってやっと完全に母乳だけの育児になった。この3ヶ月の私の生活は「母乳命」。食べないと母乳の出が悪くなるので、京子の世話でゆっくり朝食や昼食が食べられない時でも、片手で京子をあやしながらとにかく何でもいいから口に入れていた。でも最近は食生活でも「本当においしいお乳のため」ということを忘れかけていたなあ…とふと思う。
母に電話して夜間の授乳について相談した。夜9時の授乳で京子が寝たあと、11〜12時前後に起こしてもう一度授乳してから寝ると少しは楽になるのでは…ということで落ちついた。母は仕事が忙しく、私たちをゆっくりと自分の母乳で育てることができなかったので、よく出るおっぱいが羨ましい、と言う。「お乳は大事にせないかんよ」と。
「大事」という言葉が、自分の心にすとんと落ちてきた今日だった。おっぱいは京子の食べもの…。大事にしなくては。そして、常においしいお乳をあげられるよう努めなくては。それが、母親の仕事だとあらためて思う。