お宮参り

tamago-ayako2006-04-29

京子と一緒に奈良へ帰る日を前にして、大阪から来てくれた夫の両親もそろってお宮参りをした。夫の両親が京子にきれいな初着を作ってくれた。夫は初着を広げた瞬間、はや京子の七五三姿を思い浮かべてホワンとしていた。
一瞬一瞬をずっと忘れたくないような日というのがあるのだと思った。私が生まれ育った町にある神社で、京子はお宮参りをした。初夏の風が気持ち良く、空は青く、欅や楓の若葉がまぶしく光っていた。京子を抱いた夫が、神妙な顔つきで京子を見つめながら境内のすみのほうをチョコチョコと千鳥歩きのような歩きかたをしているので、どうしたのだろうと思ったら、京子の顔に直射日光が当たってはいけないと自分の体で影をつくりながら日陰を選んで歩いていた。
お宮参りのあと写真館に行き、両方の両親と私たち夫婦そして京子と、そろって記念写真を撮った。一生に一度のことだからと。たしかに家族そろってあらたまった写真を撮ってもらう機会はなかなかない。こんなに丁寧にするのは1人目の子だけだとよく言われるけれど、2人目の子が生まれても同じようにしてあげたいと思う。
全員写真や家族3人写真を撮ってもらっている間、京子は熟睡であった。ついに京子だけの写真を撮ってもらうときがきて、写真屋の奥さんが京子を起こそうと揺さぶっても義父が京子の耳元でデンデン太鼓をさかんに鳴らしても、京子は起きなかった。夫は内心「うちの娘になにすんねん!!」と居ても立ってもいられなかったらしい。どんな写真が仕上がってくるか、とても楽しみだ。