カフェ

今年に入ってから、駅の近くに小さなカフェが2軒できた。我が町の駅前にはこれまで、ふらりと立ち寄れてゆっくり過ごせるカフェがなかったので、とても嬉しい。休日の午後に夫が京子をみていてくれる数時間、買い物をして、そのついでにちょっとカフェで休むのが、私の大事な息抜きだ。この時間があるから、また1週間がんばれるなと思う。
1軒は商店街の外れにあり、手作りのチーズケーキがとても美味しい。心地良いジャズが流れていたりして、ゆったりできる。たいていチーズケーキとキャラメル・マキアートを頼んで、少し本を読んで帰ってくる。もう1軒は駅ビルの一角にあって、イタリアのバール風のカフェ。イタリア好きな同年代のオーナーさんが1人でお店を切り盛りして頑張っている。友人の1人がすっかり気に入って常連になりつつある。
忙しく仕事をしていた頃は、カフェで手紙や葉書を書いたり本を読んだりしてゆっくり過ごすのが、休日の何よりの贅沢であり楽しみだった。今も、居心地の良いカフェは私の大事な場所だ。変わったのは、「ワーイ!」と開放された気分で出かけても、すぐに京子が気になって、ちょっと(30分くらい)ゆっくりしたらもう満足して京子のもとへ帰りたくなること。母親というのは、おそらく本能的に子どもから長時間離れられないようにできているんだろうなあと思う。
自分のなかにある動物的な母性本能を感じつつ、休日のカフェでのちょこっとの息抜きをありがたく味わっているこのごろである。