通学路

tamago-ayako2006-03-06

今日からブログを引っ越した。また新しく日々をつづっていけたらいいな。

写真は昨日の朝撮った実家の庭先の梅。じきにつぼみがほころぶだろう。
今日は朝から雨が降っていた。
出産予定の産婦人科までは、小学校へ通った道だ。歩いて5分もかからない。あの頃、目に見えるものはもっと大きく道は長く景色は広かった気がするのに、今歩くといろんなものがままごとのように小さく見える。それでも道々、ざりがにやどじょうやカワニナを眺めて歩いた用水路や、おたまじゃくしが育っていた田んぼや小川、季節の移り変わりにいろんな作物が植えられていた畑はあの頃のままだ。家の建ち並ぶ様子は少しずつ変わったけれど。
自然の中のいろんなものが1年を通して、そして数年をかけて変わっていくということを、私は通学路の山や道ばたで知っていった。小学生の目に、そこには百科事典のようにあらゆる物事がぎっしりと詰まって見えていた。
今見える世界にあの頃の私の目はもうないが、今こうして子どもを産むためにまた同じ道をゆっくりと歩いている自分を不思議に思う。