食べた!

先日めでたく3児の母となった枚方に住む友人に以前、「5か月ぐらいから離乳食始めてみよかなあ」と言ったら、「あんまり早くから始めんでもいいと思うで。どうせ食べへんでー」と言われた。…彼女の言ったとおり。5か月を過ぎた9月頭から20分粥を始めてはみたものの、ほとんど食べない。スプーンの先にちょこっとのせたのを口の中にぺちょっと落としてやって、やっと飲みこむかブーッと出されるか。京子のお腹にはほとんど入っていない。まあ練習だしいいか、とそのたびに思い、そんなこんなで20日が過ぎた。
22日、母から電話があったついでに「京ちゃん、お粥食べへんわー」と言うと、「パン粥やってみたらどう?あんたはパン粥が好きやったわねぇ」と言う。パン粥。食パンの白い部分を細かくちぎって鍋に入れ、ひたひたの牛乳で少し煮る。米粥より手軽に作れる。ミルク味なのが口にしやすいらしい。ほう。その日の夕方早速、京子の散歩がてら駅前百貨店のパン屋に焼きたての食パンを買いに行った(普段はコンビニで買った「○熟」等々を食べているが、京子が生まれて初めて食べるパンだし♪と思ってはりきってみた)。嬉々としてパンの袋をベビーカーに下げて帰宅するところを、ご近所のmasakoさんに目撃された。
そして23日朝、初めてのパン粥。せっせと作ってみたものの、ブーッと出された。翌24日、私が京子の口にスプーンを入れようとすると舌をチョロッと出してブロックするくせに、自分でつかんだおもちゃなどはすぐ口に入れてなめる姿を見て、「自分から口に入れるものは食べるんや…」と気づく。…ということで、パン粥を少しスプーンにのせて、なめやすいように京子の口のそばに近づけてみると、自分から舌を出してパン粥をなめた。私が梨を食べていると手をのばして欲しがるので、梨も口に近づけてみるとおいしそうになめた。「自分から」が大事なんだ…と私は初めて気がついた。
昨日、パン粥3日目。前日のように、京子がなめやすいようにパン粥をのせたスプーンを京子の口に近づけてみると、最初は用心深そうにちょっとなめていたが、そのうちパクパクとスプーンを口でくわえだした。…食べた!京子が自分から「食べた」という感じなのはこれが初めてだ。何度か口にはこぶうちに身を乗り出して食べようとしてくる。おお。もっと食べたそうだったけれど、小さじ1杯分くらいにしておいた。
今朝、私が京子を抱っこして新聞を読んでいると、私の読んでいる新聞をつかんで食べようとしてくる…。りんごを食べていると手をのばして欲しがるので、すりおろしりんごにしてスプーンであげると喜んでパクパク食べた。パン粥も昨日よりさらに喜んで身を乗り出して食べた。ご機嫌である。食べ方も昨日より上手になっていた。
どうやらようやく離乳食のスタートがきれた様子。友人の言ったとおり、あわてなくてもいいんだなと思う。必ず自然に「自分から」のときがくる。今回、それを学んだ。